スマートホームアプリSpaceCoreのデザインの刷新

はじめに

はじめまして。株式会社アクセルラボ デザイン担当のDanと申します。当社のスマートホームプロダクト「SpaceCore」のアプリのUI/UXデザイン全般を担当しております。 今回は、SpaceCoreアプリのデザインがどのように作られているのか、また担当として取り組んでいることについてお話ししたいと思います。

そもそもUI/UXデザインって?

SpaceCoreアプリのUI/UXデザインでは、多くの関係者から「こんな機能がほしい」といった大きな要望から、「文字が小さくて見えにくい」といった細かな課題まで、さまざまな意見や要望が寄せられます。 多様な意見を踏まえて、最適な形にまとめ上げることは容易ではありませんが、そのプロセスには大きなやりがいを感じています。

そもそもデザインとは何か。。ですが、ネットや書籍でよく見る意味は、「図案、意匠とか製品の機能や美的造形」とかですが、 色々な考え方があるかと思いますが、私が思うのは、もともと煩雑だったり複雑化していた事象や物事を多くの人に容易に理解しやすくしたり、気軽に感情を持ちやすい状況まで具体的に落としこんだものがデザインなのかなと思っています。

もちろんこの落とし込み方が浅いデザインもあれば深いデザインもあったりする中で、これらデザインに寄せる人々の理解や感情の深度も様々なわけですが、この理解や感情をわかりやすく例えると、私が常日頃、例えていることなんですが、ラーメンに対する理解や感情に似ています。ラーメンは、多くの人が自分なりの好みやこだわりを持っており、「スープは濃厚で美味しいけれど、麺が少し太すぎる」といった自分なりの理解や感情を抱きやすい食べ物です。
アプリデザインに対しても同様で、「この色は好きだけれど、形が少し気になる」とか「見た目は格好いいけど文字が小さくて見にくい」などといった意見が人それぞれにあり、気軽に自分なりの理解や感情を持てるものだと思っています。

そういった、多種多様な意見が、ぶつかったり、変化したり、または融合して、最終的に、アプリであればどんな表示内容が見やすいかとか、機能が使いやすいかなどが集約、意思決定され、その構成要素となる色やテキスト、ボタンなどの部品を組み合わせで具体的に表現するのがUIUXデザインなのかなと考えます。

スマートホームUXのユニークさ

私はこれまで、テレビや通販業界などでUI/UXデザインを経験してきましたが、スマートホームサービスのUXは特にユニークだと感じています。

その理由として、まず競合他社が他の業界に比べてまだ少ないことが挙げられます。たとえば、GoogleやAppleのような圧倒的なサービスの「お手本」がまだ確立されていないため、デバイスの登録方法、使い方、専門用語、提供されるサービス内容など、ユーザーの知識が十分に浸透していない中で、何が最適なUXなのかを見出すのは非常に困難です。各社もまだ「これが正解」という答えを見つけられていないのが現状ではないでしょうか。

私が経験してきた話になってしまいますが、例えば、一般的なWeb上で商品購入を目的としたECサービスの場合、トレンドカーブを見て、メンタルモデルダイアグラムなど作って、ギャップ分析して、ペルソナを立てて、、、、新規登録数やPVの増加、スムーズな遷移、高い回遊率、そして最終的なCVやタスク成功率につながることが良いUI/UXだと評価される傾向にあります。しかし、スマートホームの分野では、この考え方は単純には当てはまらないと、これまでの経験から実感しました。

スマートホームでは、ユーザーがデバイスの動きを何度も確認したり、アプリの操作ボタンを頻繁に押したりすることが、必ずしも良い評価につながるとは限りません。極端に言えば、ユーザーがアプリを開かなくても、何も意識することなくスマートホームデバイスが快適に動作し、暮らしが楽になることが理想だからです。

この考え方を理解するようになってから、私が考える「良いスマートホームUX」とは、たくさんデバイスやアプリを動かすことではなく、少ない利用でも最適なタイミングでデバイスの利用につながったり、画面に情報が表示されたりすることだと考えるようになりました。

しかし、この「最適なタイミング」という広義で、ある意味曖昧な内容をプロダクトに落とすのは、非常に難しいです。例えば、「アプリで通知を送るなら午前10時がいいのか、それとも午後8時がいいのか?」という問いに対しても、朝型の人と夜型の人では、通知が欲しいタイミングが異なりますが、具体的なプロダクトに落とし込むには何かしらの閾値を設定しないといけない話になるからです。

各人にパーソナルでアダプティブなプロダクトを提供できるようになれば良いのですが、今のところ現実的ではありませんので、人々の多種多様な暮らしや生活スタイルを考慮しながら良いUXを具体化するのは、正直に言って非常に難しいですが、面白いです。当社では、考えるだけでなくプロダクトに実装していくことを非常に重要視しており、多くの議論を重ねて良く協議した上でローンチしています。

SpaceCoreアプリデザイン刷新の背景と取り組み

そういった経験や考えを培った話になりますが、数年前に話はさかのぼりますが、当時SpaceCoreアプリのデザインはリニューアルされておらず、その刷新が私の初めての大きな仕事となりました。 UI/UXデザイン刷新を進めるにあたり、以下の考え方を基軸としました。

「当社のブランドカラーは維持しながら、業界内外のトレンドや今後の展望を取り入れ、使いやすくジェネリックなデザインを実現すること。」

正直、言葉で表現するだけでしたらそう時間は要しませんが、具体的にどう形にするかは試行錯誤の連続で、産みの苦しみのようなものを味わいました。

当初の検討メンバーには経営層やリーダーが参加し、週2回のミーティングを実施しました。1回目のミーティングでは要望やアイデアの議論を行い、2回目では、1回目で協議した様々な議論や意見をデザインに落とし込んだものを持ち寄って話し合い、参加メンバーの同意や意思決定を行うサイクルを、約2年間ほど繰り返していました。 ミーティングでは具体的なデザイン案がないと議論が抽象的になりがちなので、毎回必ず様々な案を用意してミーティングに臨みました。大小合わせて200以上のデザイン案を作成したと記憶しています。

デザイン刷新ビフォーアフター

▼デザイン刷新における具体的な配慮したポイント

デザイン刷新を進める中で、社内で意思決定した方針、業界や他社競合のデザイン動向、既存デザインの課題を加味しながら、以下の点に特に注意を払いました。

  • 全体の構成
  • 掲載内容の順序
  • 各エリアの面積感
  • 画面に表示できる情報量(ワンスクロールエリア内で何を表示するかなど)
  • ボタンなどの部品の形状や色による干渉度
  • 色、形状の違いによる視覚的な優先順位付け
  • テキストサイズの最小・最大値の設定
  • イラスト/アイコンの方向や大きさ、配置、線、色などの統一性、規則性
  • 視覚的な親和感を持たせること(目が疲れにくい、安心感など)
  • ハレーションを少なくすること(社内外の要望とデザインルールがぶつかりにくいようにするなど)

配慮したポイントの一例

多くの案を作成することが決して良い事ではなく、目的ではありませんが、議論を進めるための資料として、多様なデザイン案を用意しました。時には、どのようなデザインが最適かを夢に見るほど、真剣に取り組んでいました。 もちろんデザインだけで最終的にリニューアルにまで至ったわけではありませんので、たくさんの方々の協力により最終的にデザイン刷新を実施することができました。 私にとってはとても大きなプロジェクトでしたし、真摯に話し合ったり、高い壁を色々な方々と一緒に協力して超えていける環境があることに感謝しています。

現在とこれから

現在もSpaceCoreアプリは、リニューアルしたからこれで終わりではなく、まだまだデザイン的な課題も多いと思っていまして、ユーザーの利用状況や将来のニーズを踏まえ、社内外で検討を重ねながら、さらなる改善と実装を進めています。まだまだ進化していきますので、その進化を一緒に作り上げていく仲間を常に募集していますので、ぜひよろしくお願い致します。

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